備忘録第2弾、今回は「はじめてのI」の譜面解説です。
別のタブで譜面動画を開きながら読んでいただけると分かりやすいかもしれません。
はじめてのI
(bg.png良い感じに作れて嬉しいンゴねぇ)
main concept : 浸蝕
sub concept : 究極の自己満足 & Teaseのリベンジ
この曲が初めて世に公開されたとき、私はこう思いました。
「いや譜面作るの不可能で草」
・開幕
まずは最初の小節線ギミックですが、これはピアノの音階と同じ配列で流しています。大抵の場合いい感じの見た目になる上、絶対音感が無くてもwavetoneで簡単に可視化できるのでオススメ。
続いて疑似ドンカマ地帯。ここでは自称A,B,C,Dの4人が登場しますが、それぞれの声にtjaの1,2,3,4を当てはめる+個別ノーツ間隔+見た目4分のSCROLL変化を付けてダミーで流しています。
早速「はじめてのH」応用編その1が登場しました。
ギミックとしてはダミーノーツの開始地点を4ブロックに分割し、全ての開始座標が重なるように調整することで、tjaの簡略化及び視覚面に影響が出ないようにしています。
(ダミーノーツの場合1ブロック内で演出を完結させようとすると、スクロール毎に座標がバグります)
こんなことしてる譜面なんて過去に見た事が無いしやれる曲も無いので、思い付いた時は流石に天才過ぎて自画自賛しちゃいました。
・1~120コンボ目
伴奏に合わせて面、旋律に合わせて縁を置いています。
開幕で四つ打ちを取ると"地に足付いてる感"が出てしまうので、"なんかヤバそう感"を出すためドラムはガン無視しています。(語彙力)
また配色面でも112や221を封じ、若干のエッジを持たせることで雰囲気作りに一役買っている...はずです。
ついでにA,B,C,Dさんが裏でコソコソ喋っているので、50~59コンボの展開の変わり目で1,2,3,4打の縁も置いてみました。
・120~130コンボ目
「超越して宇宙」の「超越」部分を強調する、今後の展開に繋がりまくる伏線パートです。
その他ノーツは目立たぬよう8分にしつつ、後の展開を想起させるシンメトリもどきの配置にしました。
この段階では分かり辛いですが、前作の「はじめてのH」同様、小節線を「~して宇宙」の頭に配置しています。
何度再生してもこの部分で譜面が一瞬固まるけど原因は不明です。誰か教えてください。
・131コンボ目までの演出
実質MV再現です。
「はじまりのI」の譜面がほんの少しだけ友情出演してくれました、カットが不可能なため作ることは無いでしょう。
本当は譜面点滅を48分間隔にしたかったのですが、小節数が多くなるのでやめました。
・131~323コンボ目
なんかいい感じに曲が盛り上がってるので、面多めで配色にレパートリーを持たせつつ多少重めの配置をしています。
減速に合わせて縁の配色も混ざるようにした気がしますが、基本手癖なのであまり記憶に無いです。
追い越し部分である半拍の箇所はプレイ面を阻害しないようにパターンを組みました。
前半8小節は奇数小節で単音、偶数小節で疑似隣接16分。
後半8小節は奇数小節で16分、偶数小節で単音になっています。
・324~444コンボ目
四つ打ち部分は誰がやっても同じだと思うのでスルーするとして。
「超越して宇宙」その2です。
344コンボからの4小節は大音符(メロディー合わせ)、
374コンボ以降の8小節は同位置に大連打(歌詞合わせ)、
それ以外のノーツは全てパターン化したシンメトリで構成しています。(こんな感じ↓)
特に複合の入りを分かりやすくする意図があるのと、シンメトリに徐々に覆い被さる連打で譜面コンセプトである「浸蝕」を表現しました。キリ番はまぐれです。
・445~550コンボ目
「はじめてのH」応用編その2です、歌詞で「私は叡智」って言ってますからね。
ここでは4小節単位でそれぞれ「112112・122122」を違う形で分割した複合、大音符の位置をズラした「1112221」、そして統一された「112122121」が登場します。
これは505~551コンボにある縁主体の展開も含め、「はじめてのH」の320~461コンボ地帯の一連の流れをオマージュしています。
・551コンボ目
MV再現です。超高速で「はじめてのH」が流れているので、曲に合わせてられへろ地帯と長複合地帯を爆速で流しています。後ろの小節線は適当です。
・552~592コンボ目
こんなビルドがあってたまるか地帯です。
この後来るサビのために多少の音取りを犠牲にし、表拍を面、裏拍を縁で固めています。
そして"なんか流れ変わったな感"と"なんかヤバそう感"を出すために、グラデーションを使って不安定さを表現しました。(語彙力)
・593~671コンボ目
「超越して宇宙」その3 & MV再現です。
MVで高速の弾幕が流れてくるので、こちらも忙しい感じの譜面にしました。
636コンボ辺りの停止ギミックもMV再現です、その後出てくる骸骨ちゃんを見て四つ打ち部分を大音符で固定する案が浮かびました。
671コンボからの急出現もMV内のリピート→暗転を表現しています。
ついでにこの大音符地帯は分割すると殆どがシンメトリです。120~130コンボ、324~444コンボの超越地帯とのリンクをより強固にする意図があります。
ではここまでの展開でなぜ「超越」に対するアンサーが"面の大音符"と"大連打"で2通りあるのか。
これは曲そのもののコンセプトである「VOCALOID vs 人類のディストピア」を表現するためで、
この譜面ではコンボ加算されるノーツを人間サイド、されないノーツを機械サイドと捉え、それぞれが同一のモノを奪い合う構図にしたかったからです。
これに関しては後々別のベクトルでも表現されています。
・672~771コンボ目
「超越して宇宙」その4 & またMV再現です。
672~726コンボは敢えてシンプルすぎる繰り返しを使い、徐々に迫り来るミクちゃんを表現しました。
その後MV内でミクちゃん到達→既存の音楽が乗っ取られる→ミクミク乱舞って感じの流れになるので、当然譜面側でも連打が伸び伸びします。
726~771コンボでは機械サイド無双に突入し「超越」部分が全て連打に置き換わります。
手前で「30221020」と置いているので、このパートの入りも「60221020」になり、派生として16分の「5225225225225」や24分の「221221225」まで出る始末です。大会譜面なのに仕様上抜けまくる配置を使うな。
ついでに展開の変わり目なので「1222122121121112」を崩した配置も隠れています。
というか今更気付いたんですけど、連打をダミーにしてその部分にSCROLL999で通常音符置けば普通に叩けたのでは...?
・771コンボ付近
MV内だと突如目玉が出現→∞を描くように動くって感じの演出なので、「5022206」の6で譜面停止させても良かったなーと思いつつ、急出現→フューチャー・イヴで表現しました。
「はじめてのH」でやりたかったことが出来たので満足です。
・772~808コンボ目
超越超越言ってますが、ここはドラムを取らないと音ハマりも展開構成も最悪なので通常音符で誤魔化します。
一応小節線で補強しているので譜面コンセプトは保たれるはず...。
あ、配色は適当です。221の逆の122(←シンメトリで草)からスタートして120~130コンボの配色を逆側から置いて、それらをいい感じに混色した複合を置いただけです。
・809~855コンボ目
「超越して宇宙」その5です。
809~830コンボは'For Answer'のように小節線を後ろで流す案もありましたが、それを試した結果譜面がクソ重くなったので採用できませんでした。
831コンボからの最終発狂は「はじめてのH」で擦りまくった(1112)2(1112)のオマージュです。いい感じに締まりました。
以上になります。
この譜面を作るにあたってまず譜面が思いつかないカットも思いつかないと散々でしたが、「いっそ玉座向けにでもするか」と思いはっちゃけた結果なんか面白い譜面が出来上がりました。
以前トナメで中途半端なことをして痛い目見てますし、「はじめてのH」も選択を強いられる場面が多かったですからね。
今回はやりきれて本当に良かったです。
さて結局人類サイドと機械サイドの結末はどうなったんだと思うでしょうが、曲側で語られていないので不明です。次回作に期待しましょう。
まあそれはそうと、そういった曲の背景をコンボ数でも表現しているらしいので、以下tja内に書かれているメモでも貼っつけておきますね。
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